富士遊牧人

最近思うこと

最近思うこと

最近思うこと、地域のことについて
私が通っていた人穴小学校は私が小さかった頃、約100名の全校生徒がいました。今現在は20名といません。
息子は小学校一年生の時に人穴小に入学しましたが、てんかん発作の事や発達障害でついていけるのか?という事で先生と熟慮相談し支援級のある北山小学校に転校しました。
3歳下の娘も同じ北山小学校ということで私が通った母校である人穴小と縁がなくなってしまいました。せっかく地元にある小学校なのに・・・

3月7日、この日は積雪があり家もそして人穴小学校も一面雪景色となりました。
子供らを北山小学校に送っていくにつれて雪景色がなくなり雪なんか降ったの?といったようなその景色の違いに娘が、
「人穴小学校に通っていたら外で雪遊びができたのに・・・・」
と言ったのです。
私は「そうだね・・・」
としか返事しませんでしたが。
胸の内では申し訳ない思いと息子と娘を地元の小学校に通わせることができなかった不甲斐なさで複雑な思いです。
全校生徒20名の人穴小のPTAはとても大変なものでしたがアットホーム感たっぷり。先生とも仲が良かったその1年間ではありました。その分、ごめんなさいという思いと離れた後ろめたさもありました。

地域コミュニティーを大切にしている人穴であるがその中核は人穴小を基軸としている部分があります。それに気づいたのも人穴小を離れ他校に移動したからこそわかるものでした。
このままでは廃れていくのを待つしかないのか?
子供達にこの人穴地域、朝霧高原を残していくにはどうしたらいいのか・・・?

3月初めから週一回ですが日曜日に息子の支援級仲間のお母様がうちの牧場で働いてくれることとなりました。
「牧場で週に一回だけど働くことになった」と本業の平日働いている職場の人に伝えたとのこと。
「いいなぁ」と羨ましがられたとのこと。

私の経営者から見る牧場とそうやって来てくれる従業員としての牧場の認識の乖離があるのはもちろん、富士山を朝霧高原を牧場をわざわざ遠路よりお越しくださるお客様の視点も、どちらも来て喜んでくださることは本当にありがたいものです。
地元人穴のこと、そして酪農のこと、目線を変えるとその魅力を再認識します。
酪農情勢は依然と悪いです。トランプが一言発すると為替も株も大きく変化する中、悲観してばかりでは何も変わりません。
やるべきことは
・自らの操作できる範囲のことは全力で取り組む
・文句を他の人に言わない(トランプ然り農協や取引業者)していただいていることに感謝する
・いまの経営・生活があるのは多くの人のご助力のおかげだという事を今一度認識しありがとうをいう。
以上の事をふまえてコツコツと積み上げていきます。

3月13日早朝4時半ごろ
西の山の上には綺麗な満月が。久しぶりに見るその綺麗な満月にうっとりしながら牛舎へ。
作業を始めると妻から
「小さい子牛が生まれている!!」
と、青天の霹靂でした。予定日は18日でいつか早い出産でした。

母親が生まれた子をペロペロと舐めていましたが、寒い最中でしたので早急に保温機へその子を移動しました。小さい子牛。予断を許さないものでしたが3時間も経つと立ち上がりぴょんぴょんと跳ねていました。ほっと一安心。
はて、なんで5日も早く生まれたのか・・・?

満月と出産との関係
満月や新月、大潮の日は出産が多いという話を聞いたことがあるでしょうか?
ネットにて検索してみたところ、妊婦さんの体の中にある羊水と海水の成分が似ていること・満月と新月の日には、海水が月に引かれる力が最大限に高まり、海水と同じ成分をもつ羊水も月から何らかの影響を受けているのではないか..との説があるそうです。
他にも検索すると古より満月のパワーが信じられ出産にも関係すると言われていたとのこと。ですが統計上それは因果関係はないとのことでした。

満月を見て綺麗と感動したその後に牛の出産を経験した身からするとちょっとは信じようかなと。
私は牛と共に暮らす中で牛の出産を何十回何百回と経験しています。
満月だからと備えるようなことはありませんが、それでも神秘的な何かはありますね。信じるか信じないか人それぞれですが。
生まれた子牛はホルスタインの女の子です。これがめっちゃ可愛い子なのです。
今後の成長に期待すると共にこの富士遊牧人にてその姿を発信、SNSにもその成長を綴っていきます。

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