富士遊牧人

⽜の⽣命の⼤切さについて

⽜の⽣命の⼤切さについて


最近思うこと・・・⽜の⽣命の⼤切さについて、もっと多くの ⼈に理解してもらわないといけないと思う。

酪農をするにあたって、どうしても⽜乳を⽣産するとか、⾁⽜を⽣産するとか 通常業務だけでは誰にも理解していただけない。

新しい酪農体型を作っていかなければいけない。また多くの⼈に来てもらいたいと考えている。

それは親御さんの⼦供に対する教育、主に ⽣命の⼤切さを教えたいと⾔う⼈に対してそういう真剣に考えている⼈たちに対してはできるだけ多くのサポートしていきたい。

最近、15歳になるミニチュアダックスの愛⽝が死んだ。

とても悲しいしペットロスになる。

では家畜である⽜に対して そういった思いを持っていいのかどうかって⾔うとすごい甚だ疑問ではある。

なぜかと⾔うと⽣産動物であるから。

その事を 理解していただいたうえでオーナー制度というのを進めていきたいと思っている。

⽣命が⽣まれてくるそういった感動を味わうのはもちろんだが、その裏返しに命が途切れる。

どうしても ⽣産動物としての利益を得ることができないと⾔うのならば、 どこかで損切りというのか⾒切るって⾔うような事は経営して いくにあたり適切なもので経営するならば必要不可⽋なことだ。

そういったことも愛玩動物ではないと⾔うようなことで理解していただきたい。

教育の⾯で動物を飼育することがどう いったことなのかを理解していただきたい。

⽜乳はそういった 環境下で⽣産されている。

皆さんが⾷べられる⽜⾁も⽣後2 年、3年ほどで⼤きくなり屠畜する。豚も同じ。

普段何気なく ⾷べているもの全て。⾷料はそういった努⼒や犠牲の元で⽣産 されていることを理解しなければいけない。

⿂はどうやって釣 り上げられ切り⾝になって、スーパーに陳列されているか。

⽜ 乳が⽜乳パックとしてそこに陳列されているか。

お⾁が⾁の塊 だとか薄切りになってきれいに並べられている。

なぜか?

豚⾁ も鶏⾁もそう。

なぜスーパーにはあれだけきれいに並んでいる のかそこにいる までにどれだけ の⼈が関わっ て、例えば ⾷ ⾁⼯場で⽜ない し豚ないし鶏を 屠畜している⼈ たちがいる。

そ れは⾷料だから。

以前、私が経験したことですごい印象に残ってることがあ る。

著名な団体の⼈が⼤学の恩師の先⽣と⼀緒にケニアの農林 ⽔産⼤⾂を牧場に連れてきたことがあった。

その時に⼀⽣懸命 その農林⽔産⼤⾂の⼈が僕に対して質問している横で、その⽅ が⿐をつまんでた。牧場が臭いとこの匂いやだと⾔って⿐をつ まんでた。

著名な団体の⽅でもそういうようなことするんだと かって思って、ケニアの牧場でその農林⽔産⼤⾂と⼀緒に⾏っ た時にそういった⿐をつまむことをするのかなあっていうのは 疑問として残る。

スーパーに並んでいる⽜乳お⾁⿂もそうなん だけど、切り⾝になってるそういったものしか知らないんじゃ ないのかなって⾔うようなことをジャイカの職員でもそうなん だなぁって知らないんだなぁって、酪農ないしあの普通の農業 もそうそういった⼤変な思いそういうようなことをしているか らこそそういう製品っていうのは出来上がる。

⿂に例えると海 で危険なところで作業して⿂釣ってきて、必死な思いで陸にあ げて切り⾝にするのだってまだ⽣きている⿂を殺傷し切り⾝に する。

その時の⻘臭さっていうのはやはりある。

私は酪農家で 酪農の匂いっていうのは慣れているけれどもやはり豚の臭さと か鶏の臭さっていうのは、慣れない。

だからといって、そう いったところに⾏った時に、俺⿐つまむかって⾔うとそれは絶 対しない。

なぜかというとそこで働いてる⼈たちに失礼だか ら。

昔の番組なのですけれど、あいのりという恋愛バラエ ティーがありました。

その当時確かアフリカを縦断している最 中にやはり作業している⼈たち を前に⿐をつまんでいる仲間を ⾒て、⼀緒に旅する仲間が注意 した。

働いている⼈たちに失礼 だって。

⼤変な仕事をしてくれ る⼈がいるからこそ、今の⽣活 が成り⽴ってる。そういったこ とを含めてこのオーナー制度を 通じて理解していただけたらい いなと思う。

私は罪深い⼈間か もしれない。

何故かって⾔う と、⽣命を経営の道具として 使って繁殖が思うようにいかな いから、もう飼えない判断をし屠殺場に出荷している。しかし殺 すところは⾒ませんが。

先ほど話しましたが、うちのワンコが なくなり、とても悲しいそのワンコと⽜との差って何かなと悩 む。永遠の課題だと思う。

その⽣命の差って何か。

私ら⼈間が 決めていいものか。ずっと悩むものだなと思う。

ただいただい ている⽣命に対して感謝は常々していかなければならない。

「いいただきます。ごちそうさま」

それは野菜だってそう。

普通のラーメンも、お菓⼦でもそう多くの⽣命が関わっている。

それは動物だけじゃなくてパッケージングしてくれた⽅、美味 しく作ってくれた⽅もそう輸送してくれた⼈だっている。

そう いった⼈や物、動物たちに 対してありがとうとかいた だきますとかごちそうさ まって⾔うような事はとて も⼤切なものだと私は思 う。

だからこそこのグレイ スランドという会社名はグ レイスの中にそういったも のに対して「感謝する」意 味を込めている。

ただ優美 なとか華麗なとかの意味だ けでなく、いろいろな⼈に ⽣命に物に感謝する。

⾃分 は1⼈で⽣きているのでは なく、多くの⼈に⽀えてい ただいてる。

多くの動物たち多くの⾃然に⽀えていただいてい るって⾔うようなことを伝える牧場でありたい。 

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